春になると聞きたくなる曲がある

 3月に入り、暖かい日も増え始めて春の気配を色濃く感じるようになると毎年聞きたくなる曲があります。

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BTOBの「봄날의 기억 」という曲で

英語表記だとアルバムタイトルの

「Remember that」

邦訳は「春の日の記憶」です。

 

3月にリリースされたこともあり、歌詞だけでなく曲そのものが、桜の花がほころぶ春の陽気と春の別れを感じさせるような温かくも切ない曲調と歌い方になっているなぁ、と毎年聞きながら素晴らしい曲だと再確認しています。

この曲を聞きながら目の前に浮かぶ光景は、夜桜がはらりはらりと散っていく様子だったり、はたまた春を感じさせる陽だまりに咲く桜だったり、「春」のイメージそのもので、そろそろ桜が咲くかなぁ、という頃から5月の連休くらいまではヘビロテしたくなります。

 

歌詞を日本語訳してくださってる方のブログを紹介しておきます。

BTOB - 봄날의 기억 (Remember that) 【歌詞】【和訳】【カナルビ】 | K-POP マイナーな曲の歌詞和訳ブログ

 

この和訳された方もまとめられているように、

『春に別れを経験したのが忘れられず、また春になってあの頃のことが思い出される』という内容なのですが、ぼんやりとしか歌詞の内容を知らなくても本当に簡単な韓国語くらいしかわからなくても、不思議なくらい春の暖かさや物悲しさを感じることができるのが素晴らしいんですよ。

 

本当はiTunesのリンクとか貼り付けたいんですけど悲しいかなApple Musicで配信されていないものはリンクできなくて画像...

音楽は配信の時代だから過去の曲やアルバムも積極的に配信してくれよ、CUBE(韓国のBTOB所属事務所)さん...

 

  個人的な思い出として、この曲がリリースされたカムバック時期に音楽番組の観覧や事前収録に参加するために渡韓したんですよね。たしか「Mカウントダウン」では初の1位を取って、その場に観覧で入ることが出来て最高に嬉しかったことを覚えています。

(このブログを読まれるほとんどの方には「カムバック」やら「事前収録」やらなんのこっちゃでしょうけど、説明してると長くなるので割愛です。)

曲と共に思い出されるのが、この時自分が着ていたお気に入りの春服や少しだけ咲いていたのを見つけた桃の花や早咲きの桜です。

この時の渡韓自体がとても楽しく幸せな思い出だったことと、この渡韓で共に過ごした友達とは少し悲しい別れ方をしてしまったので、この曲の歌詞のように春の夜に思い出されて曲を聞くとよく涙が出ます。

 

表題曲の「봄날의 기억」の話ばかりしましたが、この「Remember that」というアルバム全曲の構成が、まだまだ冬の寒さや冷たさから春に向かう感じがする冒頭の曲から、3曲目の表題曲でようやく春の暖かさを感じ、最後の曲では朗らかな陽気に満ちた曲になる、といった印象を受けます。

なので、春になるとこのアルバム自体を全曲通して流したくなるのです。

今は育児に忙しく、なかなかミニアルバムをフルで聞きこむような時間が取れないのですが、春は毎年巡りくるので、いつかまたこの曲やアルバムを聞きながら毎年桜を眺めることが出来たらなぁ、と思います。

 

 原則この季節にしか聞かない曲やアルバムというものを楽しむ贅沢みたいなものを教えてくれたのは、坂本真綾の「Drive in the silence」でした。

坂本真綾本人が、このコンセプトアルバムはあなたが冬になったと感じたら封を解いて聞き始め春になったと思ったらまた一年寝かせておいて欲しい、と公言しているアルバムです。

この曲の最後の「誓い」という曲が「3.11」の経験から作られたものなのだろうということは歌詞を聞けば慮ることができるのですが、この「誓い」がまさに「冬の終わり」を感じる曲なのです。

2月の寒さ極まる春が待ち遠しい時に「誓い」を聞いて、暖かさを感じるようになったら「봄날의 기억」を聞き始める、毎年の贅沢です。

そして、BTOBが日本オリジナルで出した「夏色My girl」というシングルは夏真っ盛りに、その中に入っている「Blowin'」は夏の終わりに決意も新たに進みたい時に聞きたくなる2曲ともノリのいい楽しい曲です。

しかし、季節がくると断トツで聞きたくなるBTOBの曲は間違いなく「봄날의 기억」なのです。

物悲しさも含みつつ、寒さを耐え抜いたあとにやってくる暖かい季節は本当に良いですね。

 

 最後にミュージックビデオを貼っておくので、よかったら聞いてください。

BTOB(비투비) - 봄날의 기억(Remember that) Official Music Video - YouTube